- 2016年3月24日
- By aishin@admin
- In 設計, 電子回路
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前回は赤外線リモコンで話が終わりましたが、
「さらば赤外線リモコン」という話題が2008年頃からありまして
「RFリモコン」が取って代わるというものでした。
もう8年経ったのですが、置き換わってはいませんね。
開発の立場から考えると、「RFリモコン」にはいくつか山がありますね。
・無線を使うので、電波法を遵守していることの検討・確認・試験が毎回必要になります。無線の載っているプリントパターンが変わればその都度開発工数と試験費用が必要になると思われます。必ずそれら作業が必要でなくても電波法に対しての質問に答えられる根拠を用意しておくための工数は必須と言えます。
・基板1枚で作れるでしょうか? 2~3万円の商品の付属品という枠内で、ガラエポ2層というだけでも割高感があります。無線部をモジュールにするとさらに価格UPでしょう。1枚化だと、上述電波法への対応がその都度必要となるでしょう。
これら2点だけでも、お手軽に作りづらいと考えられます。
従って「RFリモコン」は「赤外線リモコン」の代わりにならないと思います。
(動作上も「タイムラグ」など同等ではないみたいですし)
RFリモコンで、いま見かけられられるものは、ボタンの数が多いもののようで、高機能な制御が望まれるものに使われているようです。
低価格と高機能という棲み分け状態になるのだと思います。
というわけで、今回はこれにて御開き。
※内容の真偽については保証いたしかねますので、ご自分でお調べください。