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プリント基板、というと緑色の板を想像される方が多いと思いますが、
用途に応じて色も材質も様々なものが存在します。
その中に「フレキシブル基板」と呼ばれる種類のものがあります。
これはオレンジと茶色の間のような色で、ポリイミド等絶縁の
ベースフィルムと銅箔で形成されたパターンを貼り合わせて出来ています。
最大の特徴は名前の通り、柔軟性があって自由に曲げ伸ばしが出来ること。
折り畳み式携帯電話やノートパソコンの可動部によく使われます。
ケーブルより薄くて軽く、製品の小型軽量化に有利な為です。
その他の使い方としては小さいケースに収納する為に採用する事例もあります。
通常の基板での収容面積が取れない時に、フレキシブル基板で製作して
コの字型に折り曲げて収容した事がありました。
(この場合、フレキシブル基板そのものの折り曲げに問題はないのですが、
曲げる位置に実装パッドが来ないような配慮が必要です。部品やフィレットに
力がかかる事で損傷の懸念があります)
私の手元の電卓もケースを開けたらメイン基板と液晶の中継にフレキシブル基板が
使われていました。可動しないのになぜだろう、と見てみると数字が見やすいように
液晶部に立ち上がりがある為のようです。
ひょっとしたら、皆さんの周りの電子機器でも意外な理由で採用されているものが
あるかも知れないですね。
相信でももちろん開発から採用が可能です。宜しくお願い致します。