- 2017年2月26日
- By aishin@admin
- In 電子回路
- 6773
DC10~48V 50A(突入200A)スイッチの製作
電池に接続する充電器及び負荷を切り替える電子スイッチです。
大型の継電器(メカニカルリレー)を使い実験したが、
これを出来る限り小型化し車載収容したいとのご要望でした。
すぐに思い浮かぶのが半導体を利用したスイッチです。
同時に放熱対策を検討する必要があります。
最近は大電力用のFETが開発されています。
そこで、オン抵抗Rds(on)が低くドレイン電流IDが大きい
小型パッケージのデバイスを探します。
東芝製の2品種に的を絞り評価することを決めました。
1.TPH4R606NH
Vdss 60V
ID 32A
IDP 96A
Rds(on) 11mohm
2.TPH2R306NH
Vdss 60V
ID 60A
IDP 200A
Rds(on) 4.7mohm
各々パッケージ電流定格が60Aとあるので素子単体では
受け持ち電流が大きすぎ、複数素子をパラレル接続とします。
また、放熱も考慮するとひとつのスイッチに3個ないし4個必要と考えます。
基板上の導体幅を広げずコンパクトに収め、またデバイスの発熱を効率よく
放熱させるため厚銅基板を用います。
貫通スルーホールを出来るだけ沢山設け厚銅基板裏面へ放熱を考えました。
裏面はアルミ材A5052の筐体シャーシに放熱する構造とします。
差し当たり厚銅基板の銅箔厚は120ミクロンとします。
試験には大型の負荷装置が必要です。
計算値で最大2.4kwの負荷装置、保有試験装置に該当する負荷はありません。
購入予算がないのでこれも自作することになります。
こちらは、また別の機会にアップします。