- 2016年3月6日
- By aishin@admin
- In 基板, 設計
- 6541
実装前の基板にはPWB、ベアボード、裸基板と
いくつか呼び方がありますが、今回はその基板の取り数のお話です。
ご注文を頂く基板の外形寸法は様々ですが、
基板工場は決まったサイズの大きな板を
基材メーカーから購入して、それを加工して、
最終的に抜き型やルーターで切り出して製品基板を製作します。
板のサイズは何種類かあるので、基板工場が1ロットの製作枚数、
というか面積に合わせて最適なサイズを選定しています。
この1つのワークサイズから取れる基板の数が「取り数」です。
最適なサイズというのは、余分が極力出ないという事。
イメージとしては、ある基板を30枚作る時に、ワークサイズ1つに
収まるのであれば基材のコストは1つ分ですが、
ちょっと余ってしまう場合、余分は他に回せないので、ワークサイズ
2つ分の基材のコストが発生してしまう、という事です。
これは基板工場の方で在庫してあるものから最適なものを選定してくれるので
お客様が考える必要はあまりありませんが、決まった基板工場での量産製造に慣れているお客様ですと
コストダウンの定石としてこの辺りの知識をお持ちで、工場のワークサイズに収める事を想定して
製品基板の外形寸法に反映させているようです。
イニシャル版を作らない試作対応の基板工場では、別々のお客様からの基板のオーダーを
適切なワークサイズにまとめて製作する事で、イニシャル版の発生しない割安なプランを
提供しています。
イニシャル版を作る場合と作らない場合の違いについては、次回以降にご紹介したいと思います。