基板のレジストについて
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基板のレジストについて

一般的にプリント基板は真緑色と認知されていると思いますが、
あれは基板の色ではなく、塗布されているレジストインクの色です。
(一般的な基材であるガラスエポキシ樹脂はごく淡い緑です。)
レジストインクは、プリント基板の表面を覆い、絶縁膜となる保護インキです。
実装の際にはんだが不必要な部分へ付着してショートするのを防止する役割があります。
また、ほこりや熱、湿気などから回路パターンを保護し、絶縁性を維持します。

上記の機能の為だけであれば、レジストインクの色が特に問題になる事はなく、
レジストは緑、シルク文字は白というのが最も一般的で、製造コストや納期にも有利なのですが、
最近は色々な理由から、他の色での要望も増えているようです。

青→ハロゲンフリーでの製作を要望の場合、緑色の顔料にわずかなハロゲン物質が含まれている為
それを回避すると青色になる。

白→LED基板製作の際、反射率を高める為。

赤→よく個人の電子工作向けのモジュール基板で使われる。カッコ良さ重視?

黒→よく個人の電子工作向けのモジュール基板で使われる。カッコ良さ重視?ちなみにiphoneの基板は
艶消しの黒色で、特別なオーダーに応えてタムラ製作所という日本の会社が開発したそうです。

その他にも、展示会で民生の雑貨品でスケルトンで基板が見える製品を作る為に蛍光ピンクのレジストは
ないか、訊かれた事があります。
残念ながらお役には立てませんでしたが、蛍光ピンクの基板、見てみたい気もします。

※ちなみにインクですので、色は如何様にも作れるらしいのですが、開発費や最低ロットのハードルが
ちょっと高い、という事です。

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