フリーの基板設計CADについて(2)
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フリーの基板設計CADについて(2)

基板の設計は電子設計CADで行われます。

回路図を設計する為の回路設計CADと回路図から基板のアートワーク設計をする為の
基板設計CADがありますが、今回は基板設計CADのお話の続きです。

以前のフリーの基板設計CADではメタルマスクデータや座標データの出力が出来ない事がありました。
(正確には本当に出せなかったのか、お客様が出力方法をご存じなかったのかを確かめる術はないのですが)

メタルマスクデータというのは、表面実装部品のマウントの際に使うメタルマスクという
実装治具を製作する為のデータです。
こちらについては無くてもガーバーデータに含まれるレジストのデータを基に代用する事が可能です。
(多少の費用は発生します)

座標データはもう少し厄介です。
これは基板上に任意に設定した原点からX軸とY軸でどのくらい距離があるかと角度を
示すデータで、これをマウンタにプログラムして実装するものです。
他のデータで代用出来るものはありません。

これが無い場合、方法は二つあって、一つはメタルマスクで半田を印刷しての手搭載。
もう一つはティーチングと言って基板の現物に合わせて手動操作でマウンタに認識させる
方法です。
(枚数が少ない事、部品点数が少ない事、狭小ピッチやボトム電極の部品が無い事等の
制約はあります)

安定した品質の為にはデータの不備はなるべく無いようにお願いしたいものですが、
お困りの際は何らかのご提案が出来るよう努めたいと思います。

お気軽にご相談下さい。

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